小春日和のこんな日に
年を取った二人で
お茶など飲んで
何もしないで
居てみたかった
ただ一緒に居ることを喜んでいたかった
涙が出そうな小春日和の良い日だった
共同購入の紅玉りんごを自転車に載せて走っていたら
幼稚園と思われる幼児の集団があちらこちらで何組も歩いていた
この良きお天気を無駄にはできないと誰もが思ったのだろう
その一組の若い先生が「○○幼稚園でーす」と
私をジーッと見て声をかけてくれた
「アーッそうか・・」
私はしばらく○○幼稚園で働いていた
覚えていてくれてありがとうと思った
嬉しかった
小春日和はやはり好い日だ