1月17日

明け方、2人の息子にお弁当を作るために

そろそろ起きようと思った時だった

ガタガタ、ガタガタ、と大きく揺れた

息子は廊下を這って私の部屋に来た

歩けなかったそうだ

タンスは天井の張り出した部分がつかえて倒れなかった

私はその前で休んでいたが大丈夫だった

何が起きたのかすぐには分からない

停電で真っ暗だった

車のラジオを付けて地震と分かった

近くの小学校へ行くと人が集まっていて少し様子が分かり始めた

しばらくすると電気が使えるようになりテレビで地震のひどさが分かって来た

 

だんだんと白んでくる外を見るといつもの風景とは違ってた

空が暗くて何か地の果ての色の様な気がした

恐ろしい空だった

 

部屋の中で薄紫色のかげろうのような光が2本ユラユラと見えた

優しい光だった

息子達も見たそうだ

私は亡くなった夫と母(姑)の魂が来てくれたのだと思った

今でもあれは夫と母だったと思う

守ってくれたのだと思う