ソウル

夫は1945年6月に韓国で生まれた

冗談で自分は戦中派(2か月間)と言っていた

8月の終戦ですぐに日本に引き揚げた

母は(姑)引き上げ船の中で

オムツのことなど乗り合わせた人達に

助けてもらったと話していた

 

学校を卒業した父は(勿論 父も母も日本人です)日本の会社に就職して

会社から韓国の百貨店に店長で遣らされた

数年前に兄が韓国に行った時に

ソウルで今もその百貨店がすごく立派だったと言っていた

ソウルは寒いから冬はオンドルを焚いていた

外出はそれなりに着込んで、雪の靴で

しかし長女(夫の姉)は寒さをいとわず嬉しそうに歩いた と

母(姑)は話してくれた

 

引き揚げてから母の実家がある山口に住んで

親子7人の生活は厳しかった

 

もう亡くなったけれど母(姑)にとっての韓国は

どんな所だっただろうか