気仙沼ニッティング
2月のGLOBEから
Breakthrough 〔突破する力〕
素朴な少し太い糸で手編みした
シンプルなセーターを着ている女性の写真が載っていた
東北の地震の後に立ち上げた気仙沼ニッティングの御手洗瑞子社長だ
震災で傷ついた人たちを巻き込んで 地域の自立のために産業を育てる
編み物なら大きな投資をしなくても、比較的すぐに始められる
気仙沼ニッティングは初年度に黒字を達成したそうだ
4人の編み手が編んだ4着のカーディガンから始まり
今は60人の編み手が自分のペースで自宅で仕事をする
何十時間もかけて編んだセーターの定番商品は7万円台からと言う
オーダーのカーディガンは15万1200円もする
それでも300人待ちで2年半もかかるそうだ
「つくれるものをつくる、のではなく、本当にほしいと思われるものをつくる」
「稼げるというだけでなく、仕事や地域に誇りを持てるようにする」
御手洗社長の願いである
100年以上も続くエルメスのような老舗ブランドをめざす
だからこそ品質に妥協はしない
編み手もまたプライドを持って仕事をしている
暖かさが感じられて
品質の良さそうなセーターを
私も欲しいと思った