満開の桜が今美しい

買い物に行くその道なりに

バスに乗っても窓の外に

そこにも かしこにも

春爛漫

日本は桜の国だと思う

 

昔 西宮に住んでいた頃は夙川の土手で花見をした

川に枝垂れる桜の並木は風情があった

木の下で花見弁当を食べた

 

お手伝いに行っている児童館に夙川から通勤する職員がいる

今は木が傷んで来たので、下でお弁当を広げてはいけないそうだ

話を聞いただけなのに涙が出そうになった

あの頃夫は元気だった

 

もう20年くらい前のこと

母は癌を患っていたが手術の後しばらくの間は元気に過ごしていた

妹が花見に連れ出してくれた

木次の土手にずっと続く桜並木は見事だった

母と見た最後の桜だった

 

桜の花は並木になってずっと続いていると妖艶な感じがする

寒い冬が過ぎて春の訪れが嬉しくて

陽気と共に咲く桜は特別な花に思える