寅さん

大阪天王寺区に一色文庫と言う古書店があるそうだ

店主はツイッターで人生相談にまでのると言う

ある日「死ぬ前に読む本はないか」とツイッターが届いた

 

「本を読むのも大事だけど、誰かに相談してください。

もし相談する相手がいなかったら うちに来てください」

「もしよかったら好きな映画を紹介させてください」と

男はつらいよ」を紹介した

そしたら「4作見ました」と返信があったそうだ

「はまったみたいで、元気が出たようでした」

 

夫が「男はつらいよ」の映画の券をもらったので私に譲ってくれた

「寅さんは、いつものようにおいちゃんと言い合いになってプイッと家を出て行く

妹のサクラが心配して駅まで追いかけてくる

そのサクラにお小遣いをあげようとして、ポケットに手を入れたら500円札しかない

気持ちはもっと妹にしてやりたいけれど自分には力がない と言うところで

男はつらいよ だ」と話してくれた

 

ポスターを見てもあまり興味はなかったが

普通に面白かった

それからずっと後に、息子達とも映画館に行って見た

ビデオも見た

だんだん魅かれていった

あったかい家族と寅さんの優しさと

マドンナを巡って家族のトラブルや悩みが展開される

家族はいいもんだと思う

 

それからまた後になって

息子達が柴又に連れて行ってくれた

寅さんのおばちゃんがやってる店の草餅も食べた

 

もう渥美清さんも亡くなってしまったけれど

いい映画をたくさん見せてもらった